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フックの固定とルアーの泳ぎ

フックを仮固定しないで流すと、フックの位置が水流の抵抗でずれてしまうことによりルアーのバランスが崩れてしまったり、フックにスカートが絡み付いたりしてしまいます。こうなるとルアー本来のアクションが損なわれ不自然な動きとなり、それこそゴミを引いているのと同じことになってしまい、まずストライクは望めません。まれに喰ってくることもありますが、ファイトまで持ち込めたとしても、ルアーが上方へうまく離れていかず口元に留まることで、カジキが首を振った時にルアーが振り回されてテコの原理でフックを外そうという力が働き、バラシに繋がります。

こういった
トラブル
から発生するバラシを防止しかつルアーが自然なアクションで泳ぐようフックを仮固定することをお勧めします。フックはラダーの働きをして常にルアーヘッドを適切な向きに保つので、その意味でも仮固定することをお勧めします。

しかしきつく固定してしまうと、ストライク時に
ルアーとフックがリリースされなく
なってしまうため、流している時は仮固定され、ファイト時には上手くリリースされてルアーが上方へ離れる方法をとらなければなりません。

フックは水流の抵抗を受けて針先を上に向けます。
仮固定していないフックを付けたアングルカットのルアーで、仮にヘッドに対してフックを下向きに流すと、水流でフックは上を向き、フックにスカートが絡み付いてしまいます。このことはかって何度となく双眼鏡でルアーの動きを監察して把握していましたが、確認する意味で実験を行いましたので下記に掲載いたします。

実験 フックの向きとルアーアクション

フックの向きがルアーのアクションにどのように影響するか、実際にプールで
実験してみました、
使用したルアーヘッドの形状はストレートカット、アングルカット、コナカットの三種類。これに90度タイプのダブルフックをセットしそれぞれに上向き、下向きに固定して流す6パターンと、コナカットにはシングルフックを同じようにセットして計7パターンの動きを監察しました。
結果
は予想していたとおりフックを上に向けて曳いたときは本来のアクションに近い動きをしましたが、フックを下向きにセットしたものはルアーが腹を上にして泳いでしまいました。そしてアングルカットとコナカットにいたっては、深く潜ってしまい、しかも潜っている時間長くアクションも本来の動きとは程遠い直線的なものになってしまい動きの鈍さは予想以上でした。シングルフックを付けたコナカットルアーはダブルフック程ではないにしろ、やはり同じようなことがおこりました。

ストレートカット

ヘッド形状からヘッドのカットによる上下は存在しませんが、ヘッドのシェルとスカートの配色による上下がありますので、やはりフックを下向きにセットすると、腹側を上にして泳いでしまいます。このストレートカットの実験では、フックが水流を受けて前側のフックが水面上を向くようにラダーの動きをしていることを裏付けています。

コナカット

● フックを上向きにセット 海水と淡水の違いだと思いますがキュンキュンと首を振る動きはありませんでしたが、正常に泳ぎました、しかし後ろのフックの向いている側に泳いでいく現象は一番顕著でした。

● フックを下向きにセット やはり動きは、非常に悪くなりました。斜めのカットのヘッドに下向きにフックを取り付けるのは、問題があります。

コナカット(シングルフック)

● フックを上向きにセット 水面上に上がったときははでに飛沫をあげ、ルアーアクションだけを考えるなら、確かにシングルフックに軍配が上がります。

● フックを下向きにセット シングルフックでも腹側に向けてフックを固定すると、ダブルフックと同じように、潜ったままに近い状態になりました。

アングルカット

● フックを上向きにセット 時折首を振り水面に顔を覗かせる基本のアクションに近い形で泳ぎました。

● フックを下向きにセット 投入してから引っ張り始めるとすぐに腹側が水面上に向いてしまい、そのまま水に潜って暫くそのまま水面には上がってきません。まるで背泳ぎのサバロのようでした。

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