ロッドホルダーの埋め込み位置
ロッドホルダーはトローリング時やポイント移動時、またはファイト時にロッドやリールを機能的に配置するための重要なファクターです、適切なポジションに堅牢に取り付けることが基本となります。
ロッドホルダーにはストライクを取るためのロッドルダーと、ロッドを差して置くためのロッドホルダーがあります。ここではヘビータックルにおけるストライクを取るためのロッドホルダーの位置と角度、ロッドの関係をおさらいしておきます。埋め込み型のロッドホルダーにはストレート型とアングル型があり、アングル型は15度と30度などがある、これらの角度は基本的に30度のアングル型はストレートバット向け、ストレートタイプと15度のアングル型はカーブパット向けです。
ロッドホルダーの使い分けは、
ボートの形状や大きさ、そしてオーナーの指向によって大きく異なってきます。
カーブバットを多用する場合のスタンダードは、スターン側からストレート、15度、となります、ストレートバットを多用する方は、一般的に30度を使用します。
理由として30度にダイレクトとしてカーブバットを使ったロッドをセットしたとします。そうするとラインはかなりフラットな状態で出ているはずです、先のアウトリガーの話でも出てきたが、フラット過ぎるためルアーのアクションがおとなしく、もう少しアクションを付けたいといった時などに15度もしくはストレートに差し替えて、角度を上げるのです。
またストレートや15度にストレートバットで80ポンド以上のタックルをセットしてドラグを入れてストライクを取ったら、普通の人はロッドをホルダーからロッドを抜くのはまず不可能なことです。
こうした使い分けするために数種類のロッドホルダーがありますが、埋め込み位置など、ベーシックックはあってもこれでなくていけないといった決まりは特にありません。
最後にロッドホルダーとチェアーの位置関係
にも少し触れておきます。例に上げるのはあくまで理想の話ですが、基本的な考え方は共通します。この位置関係の基本となるのは人の動きで、作業時に短時間でかつ最短距離で作業できるということが念頭に置かれています。
ボートのコックビットの広さ等の制約の中でどうしたら一番動きやすいかを想定すればいいわけです。右のイラストではチエァのロッドホルダーの位置と両サイドのロッドホルダーが一直線上にならんでいる、これが理想です。チェアーの後ろで人が左右に直線的に動けるので、ストライク時のライン回収やロッドの収納を実に速やかに行えます。